風尾瞬の雑記帳

ほぼ、記録を置いてあるだけの場所

『黒き百合の宴』セッションレポ

朝、電話で起こされた自分。
…前回に引き続きもしや!?…いや、今回は目覚ましもしっかりセットしていたはず…とか微妙にパニクッた寝起きをやり過ごし。
その前に、今日は起こしてくれる人が居たから、遅刻に関しては安心だったんですよ〜。…とか言うと微妙に誤解されそうなtakaさんin我が家な朝。
朝の電話で追加されたミッションも軽くこなし。余裕をもって集合時間に現場着ですよ。


雲が出ていて、少しだけ過ごしやすかったその日。I.W,G.P.の極一部では、昨日のコミケでの話題で盛り上がり。
そんな中、海梨さんの新作シナリオのプレイに集まったのは以下のメンバー。

PC1:“ピノキオ”ゼベット・フィガロ(PL:hide さん) 年齢:20代(外見) 性別:男性
スタイル:アヤカシ、カゲ◎、カブトワリ:クールバレット●

とある組織によって戦闘用にチューンを施された人形。紆余曲折があって壊れ、野晒しになっていた所をとある女性のタタラに拾われて修復された。
特に意味も持たずに暮していたが、彼女が命を落とした時に残した言葉「お前のために泣いてくれる人が表れた時、お前も人になれるかもな」の心を胸に。
起こるはずも無い奇跡を探して…大切な人の最後の言葉を無くしてしまわない為に…今日も生きる。


極一部では「悪いPC1」との噂を持つhideさん。今回が初同卓でした。
PC4の牙下とギラギラした掛け合いをしつつ、しっかりと協力関係を結びつけていたのは流石だと思います。カッコ良かったですよ〜。

PC2:“暗蝉あんぜん影沼澤かげぬまさわ 日暮ひぐらし(PL:ぱんだ さん) 年齢:不明(老人) 性別:男性
スタイル:チャクラ、バサラ、カゲ*1

元汎元殿のバサラ。過去に色々な事件があり、汎元殿を出奔した。
現在は、千早重工後方処理課第十三班に席を置いているが、元々存在が怪しい部署である故に、昼行灯として有名でもある。
”暗蝉”とは鳴かないセミのこと。


初同卓のぱんださんのキャラクターは、好々爺の面を被った怪物ジジイでした。スタイルは「好々爺◎、怪物●、ジジイ」でしたっけ?
PC3の渋谷と組んで行動してたんですが…渋谷、見事にだまされてたなぁ〜。
といいつつ、重くなりそうな雰囲気のキャストが多い中で、明るい雰囲気を持った重要なキャストでした。

PC3:”スパイダー・トラップ”渋谷 烈人(PL:俺) 年齢:22歳 性別:男性
スタイル:カブト:ナイト●、カゲ、イヌ◎

ハウンド志望のSSS隊員。所属は7S*2。銃の腕が致命的に悪かったり、先端恐怖症で刃物を扱えなかったりする、情けない奴。
特技は、昔とある人に習ったという忍術とワイアーアクション。そして開発班が特別に作成した超鋼糸ワイヤーが武器を扱えなかった彼に自信を与えた。
”負け忍”の汚名を返上し、”スパイダー・トラップ”へと進化を遂げた彼の活躍は如何に?


今回のPCの中で唯一のブロッカーです。…が実際は色々な事情があって全く役に立たず。…ゴメンナサイ。
そして、唯一アストラル方面の知識が無いキャラでもありました。おかげで、PC2の日暮爺さんには騙されてコキ使われる始末。
おかげでシナリオ中のボンクラ成分を行ってに引き受けた上、怪物揃いのアクトの中の清涼剤となったようです。

PC4:“朧夜の”牙下 冬治郎 (PL:いわしもん さん) 年齢:20代後半 性別:男性
スタイル:クグツ◎、カゲ、カタナ:剣客●

激化した他企業の非合法部隊と野戦争で幾らかの損害を被った後方処理課の要員補充の募集に応じ加わった、千早重工後方処理課第三班のエージェント。
普段は第11営業推進部に所属し、美術品関係のセールスマンを名乗っている。売り物の絵画の類を入れているという背中の筒の中は、”影蛍”という妖刀が仕込まれている。


今月は奇妙な偶然で同卓率が高い財団の総帥…あれ?「いわしん」さん!?どうやら、財団のハシタナイ成分が集まってできたようです。
今回、PCにはそれぞれヒロインが付くんですが、冬治郎さんは徹底的に「ふらぐ」なるものをへし折ったり、回避したり。忙しそうでした。
そんな状況でもPC1のゼペットとの因縁の絡み合いは…ギラギラしていて格好良かったです。

RL:海梨 さん
本シナリオのコンセプトは「女性がロールするヒロインでPCを悶えさせてやろう」だそうです。
構想発表当初から、シナリオに対するラブコールの声が多く、まだまだ回数を回すそうです。
色々な人から学んだ良いところを吸収して、さらに発展させようとする。彼女のパワフルさは見習いたいものです。



さて、キャスト陣はボンクラから妖怪ジジイ、妖刀に魅入られた男から人外の人形まで幅広く揃った本アクト。
対するヒロイン陣も清純派から地雷女、純愛から殺し愛まで幅広く、1人に必ず1ヒロインが付くという構図で展開されました。
誰に誰が付いたのかは、ネタバレになるので秘密ですが…。ひとつ言えるのは、自分のキャストに付いたヒロインはメッチャ好みだったっ!…キャラが渋谷で無ければ…(ブツブツ


シナリオの完成度は初回プレイ故に、システム的な部分での調整が必要と感じた部分はありましたが、基本的なコンセプトとそれの演出はかなり高いと思いました。
…本当に、入るべき所に入るべき人が入ったら、死人出るんじゃないか?悶絶死とかで(遠い目
あと、小道具とか、凄かったです。凝ってます。力作です。
今回のメンバーは「怪物」という言葉が良く似合う人達ばかりで。「ワイアーアクション+忍術」っていう変人キャラも、ただのボンクラに成り下がってました。*3
それだけでなく、一家に一台…もとい、一人に一つ《不可知》がある前のめりっぷり。
いろいろあって、いろいろピンチで…。それでもなんとか、ギリギリで…。でも、やっぱり1度は死ぬかと思いました(笑*4


それでは、恒例のアクトダイジェストです。
以後、ネタバレ注意のため、気をつけてお進み下さいませ。


・突如中止された行方不明者の捜索。理由は老人になって発見された行方不明者。N◎VAを騒がす連続誘拐殺人事件を調査せよと、命令が下る。
・盗まれた災厄前の名画「受胎告知」。追ったエージェントの多くは、有名故に多い贋作に翻弄され、挫折した。千早の威信を掛けて、真作を取り戻せと命令が下る。
・夢の中、昔の恋人にそっくりな乙女が現れる。助けを求める乙女の祈りに、老体に活を入れ、動く事を決意する。
・硝煙の煙が立ち込める中、百合の香りと共に突如現れた女性。「貴方私の物におなりなさいな」ドキリとさせるような妖艶な笑みを浮かべ、誘いを断った男に口付けと共に刻印を刻み付ける。
・「頼まれた事があるんじゃ」一人暮らしの老人の頼みは断れない警察官SSS。「仕事の合間で良ければ」と快諾する。いい人だ…。
・人気の無い美術館で、ふと目を奪われた和風の女性。女性に反応し、刃鳴りを起こす”影蛍”。
・「おうち、何処でしたっけ?」問う警官に「ここじゃ」と指し示したのは全然別のアドレス。「孫を探してるんじゃ」…よく言うよ、このジジイww
・遺体安置所で検死結果と事件の報告資料を受け取り、目を通す。その時、ふと感じたのは、甘い百合の香り…。
・ビルのガラスに写った自分の姿。そこには首元にまとわり付く女性の姿が。
・突如展開された結界。現れた長身の男。男の警告に”バサラ”で答える老人。
・事件発生頻度の高いエリアを見回る。目の前でイチャつくカップルの男性が、見る見る内に老人にっ!身に染み付いた動作で反応するが、少女に魅了され指ひとつ動かせない。「私と一緒に来ない?」誘う少女に何とか抗う。
・「ここまで巻き込んだのだから、最後まで巻き込むのが義務じゃ!」アストラル知識の無い人間を巻き込むのかとの問いに力強く答える老人。ヒデェ!!「だからお前の事がキライなんだ」
・「私の飼っている蛍が彼女にえらく気に入られてしまいましてね」あくまでも自身の無関係を主張するクグツ。
・誘いを断った警察官に、彼女の狂信者達が襲い掛かる。「ああ、ワシの家の壁が…」
・「一般市民の方は巻き込めません。」激怒の徒を引き連れ、敷地外へ逃げる警官《制裁》。暴徒の去った後、ゆっくりとお茶を啜る姿が。「今逃げたのは分身です。」
・「面白い交わし方をするのね。」ご満悦の少女登場。「事件の参考人として一緒に来てもらおう」「嫌よ、捕まえにいらっしゃい」…あ、コイツが地雷だ(汗
・「何故お前があのお方に選ばれる」逆恨みの男。《タイムリー》『リン』と鳴った鈴の音が、精神を蝕む。が、《霧散》人間とは違う精神構造を持った人形には通じなかった。
・再び仕掛けようとする男に、制止の声が掛かる。現れたのは和風な女性。「お母様が怒ってるわよ」「キミがなんでこんな所に?」偶然の再会に戸惑うクグツ。
・「もういいよ、用済み。」哀れなる男は、その役目を果たし、用済みとばかりに消されてしまう。
・柳の木の下。クグツを呼び出した和風の女性が願う。「これ以上、この事件に関わるのは止めて。」その少女は、彼を『優しい人』と呼んだ。
・女性の願いに、不思議と心が揺さぶられる剣士。彼を現実へ戻したのは、強敵ともの声。
・《天変地異》投げられた符が、五芒星を描く。幻術は解け、隠された道が姿を現した。
・もぬけの殻の店舗。唯一壁に掛けられた名画「受胎告知」のみ。その絵は、別空間への扉だった。「これか…(絵に触る)」「え?そんな人が消えるわけ…(絵に触る)」「では行きましょうか(絵に触る)」「行こうかのう(絵に触る)」
・美しい黒百合の咲く野原。美女三人が待つ。「待っていたわ」「来てくれたのね」「来てしまったのね」
・《不可知》「大人しくして下さい」ワイヤーを操り動きを束縛する。が、《チャイ》散らしたのは黒百合の花弁だけだった。
・《プリーズ!》《不可知》「これは俺の意思じゃない。全力で避けろ。」「え?」《難攻不落》投げられたムーンストーンのペンダントが銃弾を弾く。
・《不可知》「このバケモノが!」全力の銃弾を叩き込む。《チャイ》百合の香りに包まれた銃弾が力を失って落ちる。
・高まる魔力、襲い来る魔法。《難攻不落》振りぬいたワイヤーが黒い百合の花弁を散らし、魔法発動の集中力を削ぐ。
・《不可知》懐から短刀を取り出し、投げつける。《霧散》だが、影すら捕らえる事ができなかった。
・《不可知》「若がえるわ!」周囲からの水分を吸収し瑞々しい身体になる老人。その身体から繰り出される強力な一撃!《チャイ》だが、その一撃が敵の姿を捉えることは無かった。
・防いだと思った弾丸。「甘いな。弾丸が一発とは限らないんだぜ」《とどめの一撃》崩れる三人の美女、それと共に崩れる景色。造られた世界の崩壊。「ありがとう」最後の言葉。
・《プリーズ!》「死ぬなら貴方の手で…」《死の舞踏》願う女性に答えて、”影蛍”が煌く。
・『犯人死亡。遺体消失。犯行の動機は不明。』…そんな報告書が受け入れられる筈もなく。「アヤカシって信じます?」「んなもん居ねぇ!」一喝、一蹴されて引きづられる先は…【訓練室】
・恋に狂い、全てを棄てた男の犠牲となった少女。その表情に怒りは無く…。呵呵大笑の老師。守りのペンダントを返しながら、少し説教。そして、昔に棄てた想いへ思いを馳せる。
・「いくら良いものでも、度が過ぎれば邪魔になる」取り戻された名画に添えられた黒百合。
・《完全偽装》「あの老人が千早と関わっていたと知られるのは拙い。そう思いましてもみ消しておきました。」一同納得。
・何故かアイツと同じ声をしていた女。死の際の言葉「ありがとう」の意味に思いを馳せる。「人を助けるって何だ?」少しだけ感じた温もり。懐かしい声で「だいじょうぶだよ」と言われた気がした。
・「おや、心の無い人形にも感傷に浸るのですか?」降りしきる雨の中、ふと後ろから声を掛けられる。「決着をつけよう」互いの獲物を構える二人。
・「辞めましょう。今日はもう人を殺す空気じゃない。《死の舞踏》」「アンタでも、そんな日があるんだな。」再会時の決着を約束して、男達はそれぞれの道を往く。

*1:しまった!スタイルのメモが無い(滝汗

*2:SSS重犯罪特別対策班

*3:…あれ?ボンクラだけど負けてないね??まーいーか。

*4:詳しくは重要なネタバレになるので言えません。